大人の英語について まず、英語学習の全体像を理解する
「英語が出来るようになるにはどうすればいいですか?」
という質問を聞いたことがあると思います。もしくは今現在このブログを読んでいる方もそういう疑問をお持ちかたも多いのではないでしょうか。
今日は、ある英語関連のセミナーで紹介されていた事をベースに、英語の勉強方法について、私なりの考えも踏まえて書いてみます。
自分は頑張らないくせに、こどもにだけ英語をさせるのって、おかしいですよね。まずは自分が頑張りましょう!
耳の聞こえないコドモが産まれたら、手話を覚えさせると思いますが、その時必ず両親も一緒に手話を覚えるのと同じです。
コドモに教育するのと同じかそれ以上に両親が頑張る。その頑張る背中を見せるのがコドモにとって一番いい教育になるのかなと思っています。
まず、上記の「英語が出来るようになるにはどうすればいいですか?」の質問に対する普遍的な答えは「無い」という事です。
英語を出来るようになるといっても、様々です。
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海外旅行で価格を値切れるレベル
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字幕無しで映画を楽しめるレベル
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外国人に道を聞かれた時にさらりと教えてあげられるレベル
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TOEICで730点のレベル
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英語でブログが書けるレベル
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外国人相手のプレゼンが出来るレベル
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外国人相手の買収交渉をまとめ上げるレベル
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同時通訳レベル
上記全て「英語が出来る」ですが、目指す場所によって投入する時間が全く異なります。
英語を勉強する時にはまず
「自分がどこを目指すのか」
を明確にする必要があるという事です。その「どこを目指すのか」という時に必要なのが、ズームアウトして英語全体を見るという事、そして自分がどこにいるのかを把握する事です。
英語のロードマップ
下記の図をご覧下さい
ビジネス上、英語でディスカッション(プレゼンでの質疑応答や交渉含む)ができれば英語が「出来る」と言ってもいいと思いますので、英語でディスカッションする事をゴールにしてみます。
まず、英語は2つのスキルに大別されます。文字情報と音声情報です。両方とも下から上にいくにつれてレベルが上がっていきます。
例えば、文字情報は、
まず単語を覚える
その上で文法を覚える
単語と文法を組み合わせてセンテンスを造る
センテンスを繋げてエッセイにする
音声情報は
発音を理解する(LとRの違い、SとShの違い等)
音の法則、音法を理解する(喋ったときに音がくっつく法則等)
その上でリスニング力を鍛える
聞いたリスニングに答えるスピーキング力を鍛える
文字と音声の両方を兼ね備えて、ディスカッションが出来るといった具合です。いずれも下の部分が出来ていないと上が出来ない構造です。
また、片方だけではダメで両方同時に鍛えていく必要があります。
英語学習のよくある間違い
よく、学校英語では英語が出来るようにならないから、「もっと英会話に力を入れるべきだ」という意見がありますが、あの議論は英語のロードマップを理解していないから出てくるのですね。
これまでの学校英語は文字側に力を入れすぎていただけ。かといって音声側だけに力を入れると、今度は文字側が疎かになってしまい、また別の問題が出てくるはずです。両方バランスよく取り入れる事が大切です。
ただ、学校の授業だけでは、時間的に両方を十分に学習するのは不可能なので、自主学習が必要になるのです。
どうすればいいのか
では自分が今どこにいるのか。中学、高校で普通に英語を習ってきた一般的な方を例に取ると、
文字側
単語、文法、センテンス は問題ないはずです。中高で徹底的に叩き込まれます。
音声側
全て問題有りなはずです。学校では教えていないのだから当然です。
ではそういう方がどういう勉強をすべきかといえば、まず音法、発音を理解する事から始めます。いきなり「スピードラーニングを聞きまくれば英語が上達する」等という幻想を抱いてはいけません!
いきなり英会話教室はもっとダメです。即挫折します! 英会話はリスニングが出来てからです。リスニングは発音、音法を理解した後です。
下から順番に鍛えていく必要があります。
ある程度、発音、音法、リスニングが出来るようになってから、会話とエッセイを鍛えていくというやり方が効果が高く、かつ続くやり方ではないかと思います。
このように分解すると、自分の位置が理解でき、具体的にどこから鍛えていけばいいのかが分かってきます。
英語学習にはまずこういうロードマップを理解する所から始めるのがいいんですね、きっと。挫折しない為にも。
あと、ロードマップも大切ですが、「何故英語をやるのか」という理由、モチベーションも大切ですよ。モチベーションについてはまた別の機会に。
幼児英語教育に革命を!